【必見】気になる!再生医療 ~現場の看護師に聞く~ | CPC株式会社

2023/10/16

【必見】気になる!再生医療 ~現場の看護師に聞く~

CPC株式会社 ネットワーク事業部です。 

          

再生医療を導入する医療機関が増えつつある中、コメディカルとして医療に携わる方々のなかにも新たな治療を始めることでの不安や心配を抱える方は多いかと思います。 

     

そこで、当社のグループクリニックである「お茶の水セルクリニック」に勤務するおふたりの看護師(Aさん、Bさん)に、再生医療との出会いから教育体制、治療との向き合い方などを伺ってまいりました。その模様をインタビュー形式でご紹介させていただきます。 

      

          

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再生医療との出会い 

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編集者)Aさん、看護師として様々な領域での勤務経験がおありですが、現在の再生医療領域へ転職をされたのはどういったきっかけだったのですか。 

    

Aさん)今まで様々な領域で、重症な患者様を対応する機会が多くありました。その際、“もっと早くから対処しておけば…”や、“予防していれば、ここまで重症にならなかったかもしれない…”と感じることが多く、予防医学や最先端の医療に興味を持ち始めたことがきっかけでした。 

    

編集者)実際に再生医療の現場で働いてみていかがですか? 

     

Aさん)再生医療の現場で働く前は、再生医療が自費診療ということもあり、保険診療に比べて敷居が高いイメージを持っていました。しかし実際に働いている今では、患者様に再生医療をもっと身近に感じてほしいと思うようになりました。なぜなら、相談の段階からじっくり時間をかけて患者様と向き合っていることがわかったからです。私たちの勤めるお茶の水セルクリニックでは、他院で根本治療が手術しかないと言われた患者様や、日常生活に支障が出ている患者様も多く、どういった治療がベストか再生医療以外も含めて診察をしています。遠方の方や来院することが難しい方には、受診までに電話やメール等でのやりとりを数往復することも多々あります。無理にお勧めすることもありませんので、お気軽にお問い合わせしていただければと思っています。 

         

     

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院内の教育について 

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編集者)お茶の水セルクリニックの看護師の方々は、再生医療領域は未経験で入られた方ばかりと伺っておりますが、院内での教育はどのようにされているのですか? 

     

Bさん)未経験で知識がゼロでも、誰でも対応できるような仕組みづくりを心がけています。看護師が業務で使用する手順書は医師毎に作成をしています。作成にあたっては、患者様へのホスピタリティにも繋がるように心がけています。手順書の他には、患者様からのよくあるQ&Aもまとめており、看護師によって回答にばらつきなく、患者様からのお問い合わせにすぐに対応できるようにしています。 

     

院内教育という点では、医師の治療に対する姿勢から学ぶことが多いです。当院では医師による患者様へのカウンセリングを担当看護師が聞いておくよう教育をしています。そうすることで看護師の知識も豊富になり、また医師の再生医療への熱量や考え方が自然と看護師にも伝播していると思います。当院の医師は院全体の知識構築のため、院内での勉強会の時間もしっかり割いてくださいます。そのため私たち看護師自身も、自信を持って治療やサービスを提供できていると感じています。 

     

編集者)医師との信頼関係は看護師の成長にとって欠かせない教育要素なのですね。 

          

     

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再生医療との向き合い方 

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編集者)幹細胞治療に携わることになったとき、看護師として事前に知っておくと役立つ知識などはありますか? 

     

Aさん)まずは基礎的な看護技術や知識で十分だと思います。基本知識があれば、現場で患者様の役に立つことを実感できます。そこから更に学びたい気持ちへと繋がり、どんどん成長意欲も高まっていきます。結果的に、院内の勉強会にもモチベーション高く臨むことができていると思います。 

     

Bさん)意外と、情報や知識よりも先に、“幹細胞治療って難しい治療?”といった先入観を看護師に持たせないようにすることが大事です。それは、医師の治療に対する姿勢にもかかっていると思います。“幹細胞治療は難しい”という先入観を持たないほうが知識や技術が身に付きやすいです。確かに慎重を期さないといけない場面はありますが、医療全般がそういったものですので、幹細胞治療を複雑に考えすぎないようにするといいかと思います。あとは何より、看護師として患者様の想いを傾聴する姿勢がもっとも大事だと思います。 

     

編集者)とても参考になります。Aさん、Bさん、本日は貴重なお時間を有難うございました。 

          

【インタビュー対象】 

再生医療領域での看護師歴 

約1年:Aさん 

(過去に大学病院の救急科や専門病院で循環器内科・心臓血管外科等で勤務経験あり) 

約4年:Bさん 

(過去にアヴェニューグループクリニックの皮膚科・形成外科にて勤務経験あり) 

※経験年数は、メルマガ配信時点です。 

          

     

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インタビューを終えて 

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医療機関様によっては、コメディカルスタッフの方々が幹細胞治療に対して精神的ハードルを感じていることもあるかと思います。今回のインタビューでは、実際に看護師として再生医療の現場で働いている方の想いとして、難しく考えすぎないこと、基本的な手技や知識に自信をもってあたること、なによりも患者様にじっくり向き合うこと、気持ちが何より大切なのだといったお話を伺いました。とはいえ、医療機関様それぞれのカラーがあるかと思います。私どもCPC株式会社は医療機関様をサポートできるよう精進してまいりますので、お困りのことなどありましたら、いつでもお声がけください。 

    

最後までお読みいただきありがとうございました。